不動産のお悩み事

土日でも不動産の決済は可能?

土日でも不動産の決済は可能?

本日、弊社仲介にて、千葉県富津市の土地の契約・決済を一括で行う取引が無事完了しました。

「契約と決済を同日に行う」、「それが土日だった」・・・このような取引は珍しく思われるかもしれませんが、一定条件を満たせば、土日祝日でも不動産の決済・登記手続きは可能です。

ただし、いくつかの条件リスクを理解・合意していることが前提となります。
今回はそのポイントや注意点をご紹介いたします。

土日決済が可能となる主な条件

①売主・買主が合意していること

双方が土日取引におけるリスクを理解し、合意していることが大前提です。
口頭だけでなく、事前に書面で確認を取り交わしておくのが理想です。

②現金での取引であること

金融機関は土日祝日に営業しておらず、ローンを利用する場合の決済は不可です。
したがって、現金決済が前提となります。

③抵当権等の担保権が設定されていないこと

売却不動産に抵当権などの担保権が付いている場合、その抹消登記手続きができないため、原則として平日のみの取引となります。

土日取引の際のリスクと対策

 買主側のリスク

決済当日に売買代金の全額を支払い、所有権移転登記がすぐに完了しない点が不安材料となります。
ただし、通常は買主が指定する司法書士が事前に登記関係書類を確認・保管し、週明けに法務局へ申請することで、登記の不履行リスクは回避可能です。

売主側のリスク

通常、売買代金は銀行振込で受け取ることが多いですが、土日祝日は銀行が営業していないため、現金受領となる場合があります。
多額の現金を取り扱うことになり、防犯面や管理面で注意が必要です。

まとめ

土日祝日の不動産取引は、条件さえ整えば実施可能ですが、
通常の平日取引とは異なる点も多く、売主・買主の双方に一定のリスクが伴います。

不動産会社としては、やはり平日にお時間をいただき、現金受領と移転登記を同日に行うのが最も安全・確実な方法です。

とはいえ、どうしても平日に時間が取れないケースもあります。
そのような場合でも、事前に仲介会社や司法書士としっかりと打ち合わせを行い、リスクを把握・共有しておくことが何より重要です。

安心・安全な取引を行うためにも、ご不明点があればお気軽にご相談ください。